自宅で介護や看護を受けたいという利用者がサービスを受けられる定期巡回・随時対応型訪問介護看護。訪問介護員や看護師が定期的に利用者の自宅を訪問することに加え、24時間365日体制で状況に応じて介護や看護を提供するサービスである。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護を行う事業所には2種類あり、1つは定期巡回と随時対応を1つの事業所で行う一体型で、訪問介護と訪問看護の両方を1つの事業所でまかなう。もう1つは、訪問介護を行う事業者が地域の訪問看護事業所と連携し、サービスを提供する連携型である。訪問介護員は、1日複数回、1回平均20分程度の定期巡回サービスをあらかじめ計画した通りに行う。利用者が自宅で安心して生活ができるように、食事や入浴、排泄等の介助を行ったり、調理、掃除、洗濯、買い物等の生活援助を行ったりする。
24時間体制の随時対応サービスとして、専門オペレーターは利用者やその家族から連絡を受け、必要に応じて利用者宅への訪問の指示を出す。専門オペレーターの役割を担うのは看護師、介護福祉士、医師等である。訪問介護をしながらオペレーターをすることもできる。随時訪問の指示を受けた訪問介護員は、利用者宅に出向いて必要な介助等の業務を行う。
要介護1から5までと様々な状態の利用者がいるため、要介護度が高くなるにしたがい訪問時間や回数は多くなることが多いが、訪問介護員は利用者一人ひとりの状態に応じた介助を行わなければならない。利用者が安心して生活できるよう、臨機応変に業務を行うことが訪問介護員の仕事なのだ。